漫画『魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~』【感想・レビュー】

魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~
・原作:空地大乃
・漫画:色意しのぶ
・キャラクターデザイン:ぎん太郎

小説投稿サイト「小説家になろう」発の作品です。
月刊コミックREXで連載されています。

魔力0で最強の大賢者~それは魔法ではない、物理だ!~

あらすじ

魔力が0では使えないはずの魔法で「ゼロの大賢者」と呼ばれた者がいた。彼が寿命により息を引き取った500年後の世界に、マゼル・ローランという魔力0の子が生まれる。その子は、大賢者が転生した本人であった。魔力0の魔法の正体は「物理」。しかし。周りから見たら魔法にしか見えない。そんなマゼルの転生物語。

感想・レビュー

間違って伝わる伝説

マゼルが息を引き取る直前に「魔法が使えない」と言った言葉が、「魔法は奥が深く、本当の意味で魔法など使えていなかった」という様な名言に改変されています。

声を上げるだけで敵を倒してしまう物理技は、魔法名「キリングボイス」と名付けられていたり、空気摩擦で炎をまとわせた蹴りは、「ギガントフレア」と名付けられています。マゼルの知らないところで。

物理でも、そんなことが出来るのは充分すごいのですが、その魔法を見て感激する周囲の人達の反応がクスッと笑えます。マゼルが何かしらの技を披露するごとに、目を輝かせ感激している姿。そして、その姿を見てポカーンとしているマゼルのギャップが、クセになる面白さです。

物理とは…?

単なる手刀が「エアロカッター」の様になるところは納得できましたが、体から毒を生成して「物理だ」と言っているのには、物理とは…?となってしまいます。色々なレビューを見ましたが、ここが気になっている方は多いです。

割り切って、ドラクエでいうところの「じゅもん」「とくぎ」で分けた時に、どちらに分類されるか判断すれば、「とくぎ」になると思うので、物理でいいのかなと思います。

父親のマゼルの呼び方

父親がマゼルを呼ぶ時に、毎度のように「大賢者マゼル」と長ったらしく呼ぶ姿が笑えてきます。息子を大絶賛し、「さすが大賢者だ」と第三者の様な立場で見守る父親は、清々し過ぎて、思わず笑みがこぼれます。

まとめ

マゼルが強敵を無双していくギャグ漫画です。

好き嫌いが分かれる作品だと思います。

それって物理?というところが多いので、そこが気になる方は楽しめないかと思います。

まだ序盤なせいか「マゼルが物理技を披露 → あれがあの大魔法!」という流れが続きます。

冒険ストーリーというよりは、ギャグ漫画だと感じました。

内容は難しい所は一切なく、スラスラと読んでいけます。

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ぜひ読んでみてください。

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